ブルワリーの敷地内のハウスでいろんな種類のとうがらしを作っています。

半分趣味みたいな感じですが、とうがらしって本当にたくさんの種類があって香りや辛味も全然違うし、なんだか辛さには僕たちを惹きつける魔力のような何かがあるような気がして気付けば色んな種類のとうがらしを栽培しておりました。

ブルワリーのお昼にこのとうがらしを収穫してパスタにすることも多々ありますが、今回はこの味わい豊富な唐辛子をできるだけたくさん収穫してWIPAを造りました。

使ったとうがらしはイエローハバネロ、ハラペーニョ、ビキーニョ、鷹の爪、島唐辛子。

ラベルのイラストには書ききれませんでしたが他にも赤いよく見る？ハバネロや自家交配してしまった唐辛子、辛味がないハラペーニョなど色んな種類を使いました。

できあがったビールはパイナップルやレモン、ピーチ系の香りをベースにトロピカル感が溢れています。

その香りの下にとうがらしのアロマが潜んでいて、ホップの濃厚アロマととうがらしのアロマの2段構成という感じです。

ビールのボディはモルトの甘味も感じられるジューシーな仕上がりです。

ホップのトロピカルなフレーバーが心地よく、ジュワジュワと感じるとうがらしの優しい辛味がモルトの甘みをより引き立ててくれています。

香りと甘味、キレのいい苦味と優しい辛味が調和しているのでとうがらしビールにありがちな辛すぎて飲めないこともなく、気持ちの良い辛さを味わっているうちに気づいたらグラスが空になってしまいます。

前回のとうがらしビールのPEPPER’S DELIGHTではセラーノというとうがらしをかなりたくさん使ったのですが、今回のCHILI MANTAでは収穫量がPEPPER’S DELIGHTよりも少なかったことと、使った品種の中には辛味よりも香りや旨味にフォーカスしているものもあったこと、仕込みでの使用工程も変更したこともあって辛味はかなり優しめです。

辛さは優しいですが、ホップのアロマとフレーバーの後にはしっかりととうがらしのアロマとフレーバーが潜んでいるので色んな料理との相性も良さそうだと感じています。

ガーリックシュリンプなどのハワイ料理や厚切りのステーキなんかと合わせていただければ料理のおいしさをグッと高めてくれると思います。

ちょっぴり辛いけれどリゾートでバカンス気分！になれるようなマンタくんの素敵なイラストを見ながら美味しい料理と一緒に飲んでほしいです。

まだ試していないですが、厚切りチャーシューがのっかったラーメンや天下一品のような超濃厚ラーメンともベストマッチすると思います！

体が温まるCHILI MANTAを飲んで、寒さを楽しんじゃいましょう！

ラベルデザイン： @aoi_no_studio

※完売の際はご容赦ください。